活動データ
タイム
10:36
距離
5.0km
のぼり
1222m
くだり
605m
活動詳細
すべて見る■1日目:https://yamap.co.jp/activity/1119934 ジャンダルム、響きもカタチもかっこいいあの岩峰に、まさか挑むことになるなんて。いざ、ジャンダルム編スタートです! とカッコよくキメッキメで始めたいところですが、大変残念なお知らせがあります。今回の記録は、おシモなネタが切っても切れません。おシモといってもエロ系ではないのでその点はご安心ください。お食事中の方はくれぐれもご注意を、特にカレーとの相性はサイアクなので読むのは食前か食後を推奨します。 4時。夜明け前にヘッデンをつけて出発。真っ暗な丸山を通過し、独標に向かう途中でようやく空が明るくなってきました。ここまでは3度目の道。暗いなか歩くのは初めてですが、知っている道なので安心感もあります。 ピラミッドピークを越えて西穂山頂へ。この先からは破線コース。ジャンダルムを経由して奥穂高岳へのドキドキワクワクの縦走のはじまりです。 ジャンダルムルートというとその高い難易度から、例えば表妙義のような危ない岩登りが続くイメージですが、それよりもガレて足場の悪い道がひたすら続く点のほうが要注意です。ちょっと気を緩めればあっという間に落石が発生、後続を怪我させる危険をはらんでいます。道中で岩雪崩を何度も見ましたし、先行者が目の前で数十メートルの落石を起こし、後についていた別の登山者が間一髪で逃れたシーンも目撃しました。もちろん見てるこっちも顔面蒼白です。ヘルメットは何がなんでも被ってください。 似たような岩岩ガレガレした道が続くので、ルーファイも難しいです。師匠が一緒だったので問題ありませんでしたが、ソロで初見で行ける自信は正直ないです。次回行くとき正しいルートを歩けるかも、100%の自信はないですね。それは他のパーティも同じなのか、ソロの方がずっと自分たちの後方をついてきてました。苦笑 さて。西穂を出発して早々に、事件は起きました。とあるコルで休憩中。このルートは常に切り立った岩だらけの細い稜線が続くので、トイレスポットな藪などは皆無です。師匠は脇にあるハイマツのかたわらでキジを撃っておりました。 戻ってきた師匠とともにこの先のルートを確認中。ん…?なんか師匠の足元に茶色いものが散乱しておる。そしてこのかほり…!なんと師匠、人糞を踏んづけていたもよう。 細い稜線ですからね、なかなか脇に避けづらいのはわかるんですよ。あんまり端に行き過ぎて滑落したりしたくないですしね。だけど、だけど。ふつーに歩きそうな登山道のかたわらに、モノを残留していくのは、どうかと思います。いや生理現象だし仕方ないかもですけどね、踏みそうなところに汚染物質を残留するのは、大変遺憾に思うわけです。 ここからの道は難易度が二倍になりました。何故って、師匠が歩く、私が歩く、同行のひぃさんが歩く。当然手も使います。が、師匠の右足が乗っかったところは絶対に触ってはいけないわけです。絶対に触ってはいけないジャンダルム。ただでさえ難易度の高いルートなのに、なにこの縛り。ガキ使か。自分たちが歩く数時間前にあのコルでスッキリした誰かを盛大に恨みます。 間ノ岳を越え、逆層スラブを越えれば天狗岳。親の敵のように天狗岳山頂の岩に右足をこすりつけまくる師匠。岩にこびりつく茶色い破片…。翌々日の雨で洗い流されたことを祈りますが、それ以前に天狗岳に来た方には、工事中の看板的に「大変ご迷惑をおかけしております」としか言いようがありません。 天狗のコルでひと休み。ここには小屋跡である石塀が残されており、その物陰が格好のお花摘みスポットとなっております。特に女性はここぐらいしか用を足せるポイントがないので、紙が散乱してて汚らしいとか残留物に歴史を感じるとかつべこべ言わずに済ませておくことをオススメします。 下ネタが続きましたが、いよいよジャンダルム直下へ。もちろん巻道ではなく直登ルートからクライムオン!自分たちはロープを使いましたが、ロープなしの場合、相当な自信がなければ直登ルートはパスするのが無難です。×マークもついてるし。 ジャンダルムの天使様を拝んだら巻道ルートから降りて、奥穂方面へ。ジャンダルムに登れたからって安心してはいけません。ここからはロバの耳に馬ノ背と、最大の難所が続きます。 ロバの耳は鎖のない急下降の直後に急な登り。手前から見たカミソリみたいな異様な岩峰の姿が威圧的です。 そして本ルート最大の難所である馬ノ背へ。ナイフリッジという言葉はここのためにあるんじゃないかと思うほど、ほっそい両側切れ落ち尾根を越えて行くことになります。もともとこういう左右切れ落ちシチュエーションが苦手な自分にとっては、今回一番クラクラして恐怖を感じた箇所でした。でも冷静に見れば完全にスッパリとは落ちてなくて、10mぐらい下に軽いテラスがあるので、運が良ければあそこで止まるんじゃないかなーという感じ。ま、どっちにしろ落ちたら軽い怪我では済まないでしょう。 奥穂からジャンダルムをピストンする方もよくいますが、ピストンってことは奥穂→ジャンのとき馬ノ背が下りになるってこと。あそこを下りで通過するのは、なるべくなら避けたいですね…。 つい一ヶ月前にもやってきた奥穂山頂に立つとどっと安心感が溢れました。やっぱり事前に来ておいたのはよかったのかも。ここからは知っている道を下って、穂高岳山荘へ。 山荘は混雑していましたが布団1枚に1人で寝れるレベルで、ビールで乾杯して夕食を食べてワインで酒盛りをすればもうウトウト。長丁場の疲れから、あっという間の爆睡でした。 冒頭に、このルートの難しさはガレて落石多発な点とルーファイだと書きましたが、コースタイム10時間の長丁場であることも難しさのひとつだと思います。しかもその10時間ずっと、常に気が抜けない高度感のある岩場で、かなりのアップダウン続き。西穂から歩く場合は通常2泊なので、ザックも極端な軽量化ができません。技術だけでなく体力も兼ね備えなければいけない点では、やっぱり表妙義などよりもハードだと思いました。 もう一点付け加えると、そんな長丁場なのにトイレや用を足しやすい場所が一切ありません(かろうじて天狗のコルの石塀)。お腹が緩くなりやすい方は命取りなので、ス○ッパなどを持っていくと安心かもしれません。くれぐれも登山道で、しないでね! ■3日目:https://yamap.co.jp/activity/1122077 ※補足で、穂高岳山荘の宮田八郎さんのブログがかなり的を得ているというか、わかりやすく解説されているので、リンクを貼っておきます。行かれる方は参考になるかと思います。 http://bochiiko8.blog.fc2.com/blog-entry-409.html
活動の装備
- ファイントラック(finetrack)スキンメッシュノースリーブ ウィメンズ
- マムート(MAMMUT)Illiniza Light Zip T-Shirt AF Women
- ホグロフス(HAGLOFS)LIMBER HOOD WOMEN
- コロンビア(Columbia)マーシーハイクウィメンズジョガーパンツ
- ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)W TELLUS 28
- ファイントラック(finetrack)メリノスピンソックス5本指クルー
- スポルティバ(LA SPORTIVA)トラバースX4 MID GTX
- その他(Other)climbing technology galaxy
- ペツル(PETZL)エスエムディ
- ブラックダイヤモンド(Black Diamond)リンクパーソナルアンカーシステム
- ブラックダイヤモンド(Black Diamond)ウィメンズ プリムローズ
- ブラックダイヤモンド(Black Diamond)メンズ クラッググローブフルフィンガー
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