活動データ
タイム
13:27
距離
22.2km
のぼり
3249m
くだり
3252m
活動詳細
すべて見る今から20年ほど前、当時の彼女と中ノ宿吊橋から所ノ沢越経由、1泊2日の予定で笊ヶ岳に登ろうとしたことがありました。今のところ私の唯一のテント泊登山です。2日目が昼過ぎまで大雨で結局笊ヶ岳には登れず、所ノ沢越から雲海だけ見て帰ってきました。 ところで、今年の夏は「ヘロヘロ山行」と称して長丁場の山登りをいくつか予定していて、5つある計画のうち、4つ目はここ笊ヶ岳にしようと結構初めのうちから決めていました。3つ目の「大無間山~大根沢山」の方が累積標高、歩行距離ともに大きいので、同じ条件なら歩けるはずですが、とにかく猛暑であることと日が短くなっていることが不安要素ではあります。とにかく20年越しの笊ヶ岳、今回は日帰りでチャレンジです。 [遭難] 満車だったらどうしようと思っていた駐車場でしたが、自分が着いた3時8分に停まっていた車は1台だけでした。朝食のサンドイッチを食べているとその車に乗っていた方が私の車の窓をノックしてきました。「笊ヶ岳に登られるんですか?」うなずくとチラシを渡されました「この人を探しています。」警察官の方でした。 事前チェックで笊ヶ岳のレポを読んでいて「7月14日に遭難された方がいる」という情報は確認済みでしたが、まさかまだ見つかっていないとは…。 「小笊かランカン尾根で、滑落か道迷いかがあったんじゃないか」ということなので、小笊まで往復することに決め、朝食を済ませてゲートをスタートしました。 [登山道] 最初の30分(2.5kmくらい)は林道、その後登山道に入りますが広河原までの50分(2km強)は大して斜度もない道です。ただ途中にザレ場のトラバースや揺れる吊橋や傾いた橋などいろいろなトラップが仕掛けられています。「ザレ場が危険」というレポも見ましたが、現在は踏み跡もしっかりしていて危険という感じはしませんでした。 広河原は、行きはジャンプに成功しましたが、帰りは足場が滑り、エライ目に遭いました…。次は素直に靴を脱いで渡ろうと思います…。 広河原を過ぎるとようやく本格的な登山道、最初はつづら折りで崖のような斜面をトラバースしていくと稜線の端っこに乗ります。ここが山の神で標高は約1200m。このあと布引山のガレに至るまでほぼ全線が急登の連続ですが、途中1ヶ所だけ傾斜が緩む場所があります。そこが桧横手山(2021m)。ここはラクになるだけでなく、周りの景色も美しくて気分転換にいい場所です。布引山からは笊ヶ岳は、もちろん登り返しがあるものの、それまでの急傾斜が極悪なのでそれに比べればマシな印象。あとでGoProの映像を見てみたらメチャ息切れてましたけど…。布引山頂上付近は平坦なエリアで、ここもステキな場所でした。ヒザの調子が思わしくない自分としては、上りより下り、特に桧横手山~広河原間が延々と激下りな上、濡れた木の根でやたらと靴が滑り、とてつもなく長く感じられました。広河原~ゴールの区間も、広河原で足がずぶ濡れになったせいもあって足の裏がえらく痛くなってしまい、平地なのに歩くのがなかなか辛かったです。距離的には長くないですが、林道は自転車を使うのも手かも知れません。 笊ヶ岳~小笊間は標高差50mの登り返しで、傾斜はともかく距離が短い(往復で30分)ので、特に問題なく歩けました。ハッキリした稜線だったし、ここで道迷いに遭うとはあまり考えられないような気がします。 [眺望] 布引山のガレ、そして笊ヶ岳頂上が2大眺望ポイント。ただし、布引山のガレは、南は大無間山や黒法師・不動岳などの深南部まで眺めることができますが、北側は、ガレのてっぺんまで登っても赤石岳までしか見えません。私が笊ヶ岳にたどり着いた時には北も南も結構ガスが湧いていたので残念ながら北は荒川・悪沢まででしたが、ガスがなければ白峰三山や鳳凰三山も見えるそうです。うーん、残念…。富士山も笊ヶ岳の頂上からは小笊の向こうに見えるらしく、ぜひ見たかったのですが、これも叶いませんでした。とにかく布引山~笊ヶ岳の稜線に出るまで眺望は皆無!と言ってよいです。(1ヶ所七面山が見えるポイントはある) [温度・服装] Garminの温度センサによるとスタート時の気温は24℃。広河原では気温が下がって19℃、その後は日が昇るものの標高が急激に上がったのでどちらかと言うと気温はさらに下がり、布引山のガレの直前では16℃にまで下がりました。ただ、ガレに出ると直射日光を浴びてセンサの温度が上がり、布引山頂上で20℃、笊ヶ岳頂上では22℃でした。その後、日が陰ったので笊ヶ岳を出発する時には19℃、下りは登りと逆で、日は傾くものの急激に標高が下がるので徐々に温度が上がり、ゴール時の温度は29℃でした。 服装はいつものミレーのアミアミアンダーウェアの上に、今回はコロンビアの黒いTシャツ、下はCW-Xの上にマムートの短パンでした。もちろんこれで寒いとか、ある訳もなく。鳳凰三山でペットボトル5本必要だったので、途中に小屋がない今回は初めからペットボトル5本(水×2、OS-1、ポカリスエット、お茶)を持って行きましたが、なんとかこれで最後まで持たせた感じ。到着したヴィラ雨畑でジュース3本立て続けに飲むほどに喉が乾いた状態でゴールしました。 [今回のヒザ] 梅雨入り前までは毎週のように山に登っていたので、最近すっかりランニングをサボり気味になっていました。ヒザの調子が悪いのは「ヒザを使わなさ過ぎ」なのかも知れないと思い、久々にランニングを再開しました。やはり最初のうちは途中でヒザが痛くなりましたが、だんだんと走れるようになり、今回これなら大丈夫かと思い、ラスボスと言ってよい急登・急降下に挑戦してきました。ウワサに聞く急坂だったので、さすがに終盤は右ヒザに来ましたが、まぁ鳳凰三山に比べて状態がひどくなってはいないので、ランニングが悪影響を及ぼしている…ということはなさそうです。しばらくはランニングを続けてみて、ヒザの調子を見ようと思います。 [今回の山行まとめ] ひと月半以上のブランクが空きましたが、ようやくヘロヘロ山行の4回目に行ってきました。布引山のガレであまり写真を撮らなければ、笊の頂上で南ア北部や富士山が見られたかもな~と思うとかなり残念ですが、布引山で写真を撮らずに笊に登ってガスだったら目も当てられなかったワケで、まぁこればかりは仕方ないですねー。 ゴールに向かって林道を歩いていたら、遭難者の関係者の方、おそらく妹さんだと思うのですがその方とお会いして、登山道がどんな風だったか、滑落や道迷いの危険があるような場所があったか…というようなお話をしながら戻ってきました。小笊の東側にはとんでもない急傾斜のガレがあり「もしや」と思ってたくさん写真を撮りましたが、家で写真を拡大してみてもやはり誰かが滑落したような痕跡は見つかりませんでした。今もwebを見てみましたが、まだ「見つかった」という情報はないようで、正直このレポートを上げるのもなかなか躊躇してしまいます。 眺めが多少残念であろうと、何より自分は無事で帰ってきました。それ以上を望んではいけないと強く思う今回の山行でした。 [(初)静岡百山] 布引山(36)、笊ヶ岳(37) [(初)山梨百名山] 笊ヶ岳(18) [ご参考] 1.ヘロヘロ1本目は寸又峡~前黒法師岳~黒法師岳:https://yamap.co.jp/activity/1768747 2.ヘロヘロ2本めは浜松市最高峰、中ノ尾根山周回:https://yamap.co.jp/activity/1876656 3.ヘロヘロ3本目は最高難易度、大無間山~大根沢山:https://yamap.co.jp/activity/1975936
活動の装備
- コロンビア(Columbia)EPHART CREEK SHORT SLEEVE TEE
- スポルティバ(LA SPORTIVA)デルタ GTX
- コロンビア(Columbia)モントレイル エンデュロソールLP
- その他(Other)YIEASY 充電式LEDヘッドランプ
- ニコン(Nikon)望遠ズームレンズAF-SDXNIKKOR55-200mmf/4-5.6GEDVRIIニコンDXフォーマット用AFSDXVR55-200G2
- ニコン(Nikon)標準ズームレンズAF-SDXNIKKOR18-55mmf/3.5-5.6GVRIIニコンDXフォーマット専用
- ニコン(Nikon)デジタル一眼レフカメラD7000ボディー
- マムート(MAMMUT)Trekkers 2.0 Shorts AF Men
- ミレー(MILLET)ドライナミック メッシュ ショートスリーブ
- ワコール(Wacoal)CW-X レボリューション
- その他(Other)MAKAVELIC SIERRA SUPERIORITY BIND UP BACKPACK
- ガーミン(Garmin)ForeAthlete 230J
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